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方広寺蔵の木喰仏
子を授ける諸仏の母
無数の仏を生んだ子宝のご利益別名を「准胝仏母」とも言い、無数の仏たちを生んだ母とされる准胝観音は、子授けのご利益で信仰を集めます。
通常18本の手を持つ姿で表されますが、木喰のデフォルメにより六臂の姿となっています。上部の両手が掲げる持物については不明ですが、木喰が廻国の途中で世話になった女性に対して作った像とみられます。
浜松・方広寺蔵の木喰仏モデルは静岡県浜松市にある臨済宗方広寺派大本山方広寺が所蔵する木喰像。
木喰上人は60歳を過ぎてから作仏を始めましたが、この遠江(とおとうみ/現在の静岡県西部)近辺に滞在した時期から、特有の微笑みが現れはじめたと言われます。 木喰円熟期の、やわらかくあたたかな表情が特徴です。