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方広寺蔵の木喰仏
庶民の願い叶える吉祥天
美と富を司る女神古代インドで福徳を司るとして信仰を集めた女神が、仏教に取り入れられ吉祥天となりました。
一般的には唐時代の貴婦人の姿をし、願いを叶える如意宝珠を掲げる姿で表されますが、当像は木喰仏らしい大胆なデフォルメが施されています。
浜松・方広寺蔵の木喰仏モデルは静岡県浜松市にある臨済宗方広寺派大本山方広寺が所蔵する木喰像。
木喰上人は60歳を過ぎてから作仏を始めましたが、この遠江(とおとうみ/現在の静岡県西部)近辺に滞在した時期から、特有の微笑みが現れはじめたと言われます。 木喰円熟期の、やわらかくあたたかな表情が特徴です。