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高野山別格本山 金剛三昧院本尊
源頼朝公ゆかりの伝運慶像
様ざまな縁つなぐ朱の明王煩悩や愛欲という人間の断ち難い欲望を、悟りの心(菩提心)に変える役割を持つ愛染明王。様ざまな縁を結ぶことから、恋愛成就に限らず無病息災、戦勝といった多様なご利益を願って、鎌倉時代以降、広く信仰されるようになりました。
悟りへの固い決意を示す五鈷鉤(ごここう=五つのカギ)をつけた獅子冠を頭上に戴き、悟りの智慧が詰まった宝瓶に咲く蓮華の上に結跏趺坐する姿が特徴です。
伝運慶作、迫力の造型モデル像は高野山別格本山 金剛三昧院の本尊、愛染明王像。鎌倉幕府初代将軍 源頼朝公が天才仏師 運慶に依頼して制作させたとも伝わる、寺院と鎌倉幕府との強いつながりをうかがわせる像です。
激しい憤怒相と朱に染まった気迫に満ちた体躯ながら、あらゆる縁を結ぶ仏として篤く信仰されました。その厳しくも慈悲深さを感じさせる表情や、台座の緻密な装飾、持物のディテールまで丁寧に造型。圧倒的な存在感そのままにTanaCOCORO[掌]サイズに凝縮しました。