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戦乱の世に生まれた
平和への決意
イスムこだわりの造型一具の十二神将像の中でも特に動きの大きな像で、こちらに向かってくるかのような迫力を損なわぬように造型。
眉間に顔のすべてのパーツが集約されてゆく憤怒の表情には最もこだわり、力強い豊かな肉感をそのままに製作した。
一体につきおよそ12時間もの時間をかけて彩色を施し、木目の露出した箇所まで再現する。
造像当時の極彩色を偲ばせる色合いもそのままに、像の経てきた重い歴史を強調して仕上げる。
製品のモデルとなったのは鎌倉時代に製作され、一具すべてが現存する貴重な国宝「木造十二神将立像」のうちの一体。
治承四(1180)年、平重衡による南都焼き討ち(治承の乱)により都は戦火に包まれたが、その後の復興途上で製作された像で、戦乱を経験した寺院・仏師たちが兵火を二度と繰り返させない悲壮な決意の表明ともとれる。
伐折羅とは薬師如来とその脇侍である日光・月光菩薩と、その三尊を信仰する衆生を守護する十二神将のうちの一尊。
十二神将とは古代インドの神が仏法に帰依し、薬師如来の眷属となたもの。
それぞれの神が七千の眷属神という将兵(家来)を持つ。
十二というその数から干支とも関連付けられるようになり、この十二神将群像では伐折羅は戌神とされて頭上に犬の彫刻を掲げる。