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涼やかな顔に刻まれた、
久遠のときを感じる
イスムこだわりの造型イスムブランドが初めて挑戦する頭部だけの像。その造型は顔が全てであり、１ミリの狂いも許されない。すっきりとした面立ちの中に若々しさを感じさせるよう、何度も試作を繰り返した。
歴史の証人とも言うべき各所の割れや歪み、表面の凹凸までも実物に肉迫する。
マットでありながらも金銅仏の素材感を感じさせる彩色は、幾重にも塗り重ねるイスムならではの技術。随所に残る災厄の跡が歴史の重みを思わせる。
製品のモデルとなったのはモデルは飛鳥の地にあった旧山田寺の本尊として天武14（685）年に造像された薬師如来像の頭部。
文治3（1187）年に現在の所蔵寺院へ移されたが、応永18（1411）年の火災で焼け落ち、被災を免れた頭部のみがその後新しく造られた本尊の須弥壇の中に収められた。
500年以上も後の昭和12（1937）年、堂の修理の際に発見され、昭和42年に「銅造仏頭」として国宝指定された。
