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石窟に座す端麗なる
慈悲の女神
四川省資陽市安岳(あんがく)県にある安岳石窟群は、隋〜宋時代(6〜13世紀)に造られた摩崖仏群です。
仏像だけでも10万体以上あるといわれる中、最も美しいと称されるのが毘盧洞(びるどう)にあるこの観音像です。これは水月観音が変形したもので、像の後ろに紫竹の浮彫レリーフが施されていることから「紫竹観音」と呼ばれ信仰されます。英国籍の華人作家ハン・スーインはこの像を「東洋のヴィーナス」と称賛しました。
造像は北宋時代(10〜12世紀)。端正で凛々しい表情と、ゆったりおおらかな姿勢が調和し、強い存在感を放ちます。眉と目を伏せ、唇に微笑を浮かべる姿は神々しさを感じさせ、当時の観音信仰の強さを思わせる、安岳石刻の魂ともいえる代表作です。
南方宋代石窟造像の頂点的存在で、国家重点文物保護単位の中核となる至宝です。
晏璽殿<アンジデン>2023年設立。中国で制作された仏像、神像、さらには関羽など道教の像を対象にした精巧なレプリカの制作、および壁画や平面図を立体化し美術品として販売。現在、製品は中国国内でのみ取り扱い、海外での販売はイスムが初。また中国郵政、バンダイ等のOEMも手がける。