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明代造像の全中国
「第一」韋駄天
中国では「韋駄菩薩」と呼ばれる韋駄天。南方増長天の配下に属する大将とされ、仏法を守護する重要な護法神です。
モデルは山西省平遥の双林寺千仏殿にある高さ約1.6メートルの明(みん)代の泥塑彩色像。
重心が左脚に置かれ、全身に強いねじれを呈しています。人体の生理的限界を超えているものの、不自然さを感じさせない造形力が光ります。右に振られた頭部から鋭く左を見据えており、ガラス玉を嵌めた瞳によって視線が人を追うような不思議な効果を生み出しています。甲冑は堅牢でありながら、添えられた天衣は軽やかに翻り、剛と柔が美しく調和します。
今にも動き出しそうな運動表現と、武将の英気と文人の優雅な雰囲気を兼ね備えた表情が高く評価されています。中国美術に多く用いられる瀝粉(れきふん=液状の膠などに石粉や顔料などを混ぜたものを線状に盛り上げて描く技法)と貼金で造られた天衣は羽のような薄さながら、四百年以上にわたって造像当時の原形をとどめています。気品ある安定感が特徴の、中国で「全国第一韋駄」と称される明代彩色塑像の最高傑作のひとつです。
*「TanaCOCORO[掌] 韋駄天」は当製品を縮小、彩色を変更して製品化したものです。
晏璽殿<アンジデン>2023年設立。中国で制作された仏像、神像、さらには関羽など道教の像を対象にした精巧なレプリカの制作、および壁画や平面図を立体化し美術品として販売。現在、製品は中国国内でのみ取り扱い、海外での販売はイスムが初。また中国郵政、バンダイ等のOEMも手がける。