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運慶△砲弔い

運慶の作品のうち、現存しているものは35体と考えられています。
円成寺の大日如来像で鮮烈なデビューを果たした後、円熟期の運慶の活躍を見ていきましょう。

Discover the 運慶,呂海舛

活躍の場を広げる運慶

  平家滅亡の翌年、文治2(1186)年正月に興福寺西金堂本尊 釈迦如来像を造った運慶はその後、鎌倉幕府関係の造像を請け負っています。
 平家を打ち破って、新時代の覇者となった源頼朝は、平家の仕事をしていた円派や院派に仏像の発注をすることをためらい、奈良仏師に造仏を依頼しました。こうして運慶を含む奈良仏師たちは、東国で活躍するようになっていきます。

源氏の依頼で東国へ

 東国でのはじめての仕事は源頼朝の義父・北条時政(1138〜1215)からの依頼で、 願成就院(静岡県)の阿弥陀三尊像の中尊、不動明王および二童子像、毘沙門天の5体の制作でした。
 この不動明王像と毘沙門天像の力強さは、願主の東国武士の気風にかなうものでした。また毘沙門天は、北方の守り神としての性格があります。北条時政が北方の藤原氏を討つために毘沙門天の力を借りる必要があったと考えられています。

新たな技法に挑戦

 文治5年(1189)、願成就院の3年後に製作した像が神奈川県 浄楽寺の像です。運慶が小仏師10人を率いて造立したことが納入札銘文からわかっています。頼朝政権の侍所初代別当・和田義盛(1147〜1213)が発願しました。義盛は頼朝が伊豆で兵を挙げたときに、行動をともにした武将で、つまり、願成就院と浄楽寺の依頼はどちらも源氏と関係の深いものです。
 阿弥陀三尊・不動明王・毘沙門天の組み合わせは願成就院とほぼ同じであるため、浄楽寺諸像は小仏師に大部分の仕事を任せたとも考えられています。作風的にはやや後退した感じがありますが、技術的には進歩していました。

 諸像のうち、阿弥陀三尊像は彫眼とし、不動明王・毘沙門天は玉眼を嵌入しています。こののち運慶は如来・菩薩像を彫眼であらわすことが多くなりました。これは高い格調を保つための工夫と考えられています。また阿弥陀像には、像内納入品を固定させるための技法が施されました。通常、木彫仏像というのは、軽くするために中をくりぬきますが、底の部分をくり残す「上げ底式内刳り」という技法を採用しています。この方式だと底が抜けないため、胎内納入品がしっかりと保存できるようになりました。

南都復興のために尽力した運慶

 円成寺・大日如来坐像の完成から4年後の治承4(1180)年に平重衡によって東大寺や興福寺に焼き討ちに遭いました。その翌年から再建がはじまり、運慶は父・康慶のもとで再建を手伝っています。これが「南都復興」で、興福寺や東大寺での造仏を行っています。

有名な金剛力士が残る 東大寺の運慶作品

 建久7(1196)年 には、康慶や快慶、定覚らをはじめとする工房の仲間とともに東大寺大仏殿内の像を制作しています。残念ながら現在は残っていませんが、このとき両脇侍と四天王像が造られました。
 その後康慶が亡くなり運慶が慶派一門を率います。高野山金剛峯寺や滝山寺の造仏などを経て、有名な南大門金剛力士像を制作しました。運慶は快慶とともに「阿形」を担当しますが、「吽形」の指導をすることが多かったようです。
 また東大寺の復興に尽力した重源の肖像彫刻も運慶の作といわれています。

たくさんの造仏を行った興福寺

 運慶が30代のときに興福寺西金堂本尊の釈迦如来(1186年)を造っており、これは頭部のみが現存しています。そのほかに北円堂本尊の弥勒如来坐像(1203年)と無著菩薩立像・世親菩薩立像(1212年頃)が残っています。また、近年北円堂にあった南円堂の四天王像(1212年頃)が運慶の作品だと考えられるようになりました。興福寺北円堂の他の像と同じ用材(カツラ)で造られたこと、台座の八角框と弥勒三尊台座八角框、北円堂の八角須弥壇との形の符合などから北円堂のものと考えられています。
 興福寺北円堂の諸仏を造るころ、運慶は高い位を有していました。南都復興にたずさわるうちに、運慶率いる慶派一門は大いに実力を発揮し、京都仏師や院派、円派を逆にリードするようになっていたのです。

興福寺のあとの仕事 晩年の運慶

 このように見事な出来栄えの仏像を残した運慶は、貞応2(1223)年まで生きていたことがわかっています。現在見つかっている像の中で最も晩年の作品が神奈川県・称名寺光明院の大威徳明王像です。健保4(1216)年、運慶60代半ばのときに造られ、平成19(2007)年に運慶の作と判明しました。

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